2009-10-05
「忙しい」について
「忙しい」という言葉があまり好きではない。
言葉自体というよりも、その使われ方があまり気に食わない。
漢字の成り立ちから考えてみても、「心」を「亡くす」、つまりあれこれ追われて心が落ち着かず、冷静でいられていない状態、ということになる。
まるで免罪符のようにその言葉を振りかざされると聞いている人間としては良い気分はしないし、もし仮にそう発言していなかったとしても、相手方にそう思われてしまったら負けだと最近思うようになった。
よほど信憑性がない限りそのような心理状態の人間に重要な仕事やタスクをまかせようと思わないし、任せてもらえたとしても「まずは様子見」程度のものになるだろう。
もちろん上に立つものであるならば、後進の育成というまた別の責任があるので、必ずしも事情は同じというわけではないと思うが、人間対人間のレベルで考えると相手方への心理的なストレスは少ない方がいいに決まっている。
また、そもそも忙しいという概念自体相対的で、個人の価値判断によってもその度合いというのは当然の如く異なってくる。
このように考えると「忙しい」というのは常用するには適切な言葉とはいえないように思う。
さらに、この言葉を多用する人間の特徴として、時間を可視化できていないの人間が多いように思う。(時間は人間が作り出した概念であって、本来的に客体化するべきでないとかそういう議論はまた別の論点となる。)
具体的に最も顕著な特徴をあげるとすれば、スケジュール帳である。
たいてい上記のような者は、月表示のスケジュール帳を用いているケースが非常に多い。
月表示のスケジュール帳を用いるメリットとしては一覧性と長期スパンプロジェクトを計画できることにあると思うが、それとはまた違った性質の予定が多い場合(e.g.アルバイト、セミナー等)には明らかに不向きである。
理由は言うまでもないが、スペースが小さいうえにその予定の予備的情報(e.g.場所、所要時間、必要持参物等)を書き込むということができず、非常に非効率的である。
従って、それを改善するために私は予てからモレスキンのダイアリーを薦めている。(この点については、趣旨は若干異なるが同様のことを述べている過去の記事を参照。欠点である一覧性はGoogle Calenderを用いる。)
要は、時間の割り方が1日単位ではなく、時間単位(できれば半時間単位がいい)であるものを用いれば、自分がいかに時間を無駄に過ごしているかがわかると思う。
実際、たいがいの時間は本業と違うことをしていたり、ぼーっとしていたりするし、長時間やったつもりであっても意外と短時間であったりする。
(そこで、事実として長時間取り組んだとしても成果が芳しくなかったのだとすれば、その時間内のプロセスに無駄が含まれており、それを省いたり、あるいは改善することによって効率化を図ることができる。)
まずは、自分自身の生活の中で「忙しい」を多用してしまっている人は今日1日の生活を時間単位で自分の行動をすべて振り返ってみるといい。(思い出せないということは記憶に残らないほど無駄な時間をすごしたか、脳が衰退している可能性がある。)
自分がいかに無駄な時間やプロセスを経ているかがわかるはずである。
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