先日、深夜に後輩の女の子から突然電話がかかってきた。
―「あの、突然なんですけど、明日博報堂のインターンの面接なんですけど、それに際して、面接の極意を教えてください!」
漠然wwwwwwww
なおかつ、もっと前々に相談するならまだしも、前日の夜かいwwwwwwwwww
何を答えたらいいか窮したが、一応自分自身が就職活動をしていく中で感じたことを伝えておいた。
それは、極意と言えるほどのものではないものかもしれないが、私が面接やES等において最も重要だと思う三つの要素は、
①Simple
②Logical
③Humorous
ではないかと思う。
一つ一つがより多くの下位の要素を含むから、非常に漠然としている。
(彼女から投げかけられた質問が漠然としているならば、その答えも漠然とせざるを得ない。)
また、面接で聞かれることは結局この二つである。
①"Who are you?"
②"What do you want to do?"
具体的には、
①Simple
・concise(一問につき一答、答えは60秒~90秒以内に)
・しゃべる内容はできるだけシンプルな方がいい。つまり、特殊な事象の説明をするよりはより一般的な話をする。その方が前提となる知識を面接官の方がお持ちの場合が多く、多少言葉足らずとなっても、理解は得られる。
また、「サークル活動についてしゃべろうと思っているが、あまりに陳腐すぎて差別化ができない」などと相談を受けることがあるが、そもそも学生が行える活動で陳腐でない活動などほとんどない。社会人からしてみれば、よく耳にする話の一つでしかない。
さらに、その活動の特殊性が加点に向くかといわれても非常に疑問。
従って、活動の特殊性ゆえにその活動自体の前提を説明をしている時間の分が無駄になる。事実の説明を聞くことが面接の目的ではないと考えられる以上、無駄が多くなってしまう。
ならば、活動自体は平凡であっても、そこで自分はどのような人間かの説明に力を入れた方が効率がいいと私は考える。
②Logical
・企業は論理的な思考のできるベースがある人材を求めている。
③Humorous
・これは私がプレゼン等を行うときに気を付けることだが、聞いている相手はオーディエンスなわけで、面白くないと(either興味深いor面白い)姿勢は聞いていたとしても、右から左でほとんど伝えたいことが伝わらないということが起こる。
これを防ぐために、小ネタをはさみつつプレゼンを進める。
面接も同様に考え、(もちろん相手の面接官がそれを許容しそうな場合のみ。自分の場合は「相手も人間だし、お偉いさんになってるわけだから、ジョークの一つぐらいわかるだろう」と判断して、だいたいの人に対しては面白おかしく話を展開していた。)「プレゼン」としてとらえる。
※面接官は別に聞いても為にならない一介の学生の話をわざわざ時間を取って聞いてくれている。
また、面接はなぜ行われるのか、という問題を考えた時に、私が自身で出した答えが以下の二つである。
①Who are you?
・織田さんが出てた「空と海の教室」第一話にヒントがあったように思う。
織田演じる教師が海でおぼれた子供を助け、浜に上がり生徒に話しかける。
その際に生徒が「ところで、あんたは誰?」と問いかける。
「それは難しい質問だなー」と答える教師。
・面接では、名前や肩書きというのはある意味でいうとただのラベルにしかすぎず、そのラベルやレッテルに包含される「自分」とは何なのか?「私」は誰だ?という質問に答えなければならない。
つまり、どう行動して、どう考えて、どう反省して、どう生きてきたかというその集積の一部を取り出し、短時間で「自分とは~だ。」というプレゼンをする。
その簡単な切り口として、「学生時代頑張ったこと」や「自己PR」や「あなたを一言で表現すると?」や「あなたを動物で表すとすると?」等の質問が存在するのである。
・What are you capable of? やWhat can you do for us?にも通じる質問。
※原理的には①について知ることができるかもしれないが、知ったところでどうなるという批判はまた別次元の問題である。確かに問題解決能力のポテンシャルが欲しいのであれば能力テストをもっと増やしたり、guesstimationをさらに導入したりするべきである。
②What do you want to do?
・いわゆる志望動機
・①を前提とし、②を導出するというのがセオリーとなっている。
過去----------現在----------未来
学生時代→→→→→→→→志望動機
自己PR
過去→未来
性格→動機の推定
という一本の論理構造がなければ説得的でない。